[胃全摘]術後の記録 術後6日目〜8日目 退院
2019.1.23 僕は腹腔鏡による「胃全摘手術」を受けました。
手術当日〜術後5日目までの記録はこちらにまとめました。
今回もその後の様子を思いを交えて書いていこうと思いますが、術後の毎日の記録としては今回が最後になります。8日目に退院しました。
当時を思い出して書いた部分や、術後すぐから、記録として携帯にメモしたこと参考に記していこうと思います。
同病で戦う方や、これから手術される方。その方をサポートする方。のお役に少しでも立てれば嬉しいです。
術後6日目
朝から絶不調…
昨日発覚した左腹の腫れ。意識もしすぎなのか、痛みが大きく、横向きで寝ることができなかった。うつ伏せはもちろん傷口が痛む。仰向けは、腰、背中の痛みが増大する。
もう、八方塞がりだった。
そのせいか、ずっと力が入ってしまっているみたいで、肩こりもひどくなった。
朝食も食べれず、痛み止めだけのみ、冷やし枕をして午前中はベッドにこもった。
少し眠りにつき、起きて体温測定。38.5度・・・
暑くも寒くもないが、季節柄、インフルエンザも疑われ、すぐに検査をされた。
結果は陰性だったが、まだ熱も出たてだし、1週間前には嫁と次女もA型を発症している。そのことを話すと、病室でもマスク着用を義務付けられた。
昼には食欲は戻っていて、食べることはできた。
気持ちも体調も少しましになった気がした。
嫁が来て、熱も37度台まで下がったので、気分転換がてら、外を散歩することに。
病院の裏手にすぐ、ウォーキングコースがあり、話しながらぼちぼち歩いた結果、
250mのコースを3周していた。いい気分転換になった。
その後、背痛、腰痛の秘策をあみだし、ようやくゆっくり横になることができた。
秘策と言うほどのことでもないか…
冷やし枕を、背中、腰に当てること。痛みが和らぎ、仰向けでも寝転び続けれた。
が、いざ、就寝。となると、なかなか寝付けない。
眠剤に頼り続けるのもよくないと思い、この日は飲まずに睡眠に挑んだが、失敗。
それよりも、お腹の腫れの原因かもしれないと言うことで、下剤を寝る前に飲んだ。便秘が原因かもしれないとのことだったが、排便がなかったのは1日だけ。
でも、胃がなくなったせいか、食べたらすぐに腹が張る感じもあったので、1日だけでも便秘になった気がする。
下剤の効果は6〜7時間後とのことで、23時ごろに飲んだが、夜中2時頃には効き目が出て、トイレへ。思っている以上にスッキリしたので、寝れるかとも思ったが、結局眠剤に頼ることになった。
術後7日目
昨夜、排便があり、スッキリした気分♪♪
痛みは相変わらず。
ずっと冷やしたせいか、背痛と腰痛はだいぶ和らいだ気はしたし、
傷口の痛みも気にはならない程度まで回復している実感だが、腫れている腹の痛みは気になる。痛みが上に上がっている気もした。溝うちのあたりが疼く。
朝食と昼食を食べないことに決めた。
腸内をリセットしてみたい気持ちになったから。
ただ、それでは、点滴も外して、栄養と水分も足りなくなってしまうので、栄養剤のエンシュアは飲むことにした。
朝から、血液検査と、インフルエンザ検査。そして、急遽、CT撮影も入れてもらった。どうしても腹の腫れが気になり、先生も確認したいとのことで、検査してもらった。
血液検査・・・異常なし
インフル検査・・・陰性
CT検査・・・でわかったことが、腹直筋血腫という疾患
比較的稀な疾患らしく、腹壁、文字通り、腹の壁に血液のかたまりができていると。説明だけ聞くと、怖くなってしまったが、そこまで気にするようなモノでもなく、手術で起きた疾患というより、術後の体勢や、動きで、腹の中で内出血が起きたかんじ。だと説明された。
後遺症とか合併症ではなくて、ひとまず安心することができた。
何より、それ以上に嬉しかったことが、外出許可がおりたこと。
正確には外泊許可。
実は、この日は自分の誕生日。34歳のおっさんが誕生日ごときで
ヤイヤイ言うな。と思うが、帰れるなら、子供たちと過ごしたいし、家で寝たいと数日前から思っていて、先生にも相談していた。
検査結果も悪くないので、無事に許可がおりた。
2日後、退院しましょう。なんなら、明日も外泊許可出します。
といったおまけ付き♪♪
腹の痛さはまだあるので、本当に退院してもいいのか…と思いながらも、
CT検査ではっきりしたので、少しある不安以上に、嬉しさと喜びが勝った!
仲のいい友人家族とグループLINEでやりとりしていたら、
夕飯を一緒に食べようという流れになり、病院からそのまま合流した。
朝、昼食べていないし、退院までのいい流れもでき、久しぶりの外の空気にも
テンションが上がり、いろんな食べ物にチャレンジしてしまった。
おいおい、栄養士に叱られることにはなったが、肉も食べてやったw
急な食事会になったのに、ケーキやプレゼントも用意してくれて、
誕生日と手術成功を祝ってくれた。まわりに支えられてここまで
これたことを実感したし、また一つ、歳をとれた喜びに浸った。
ゆっくり、家で寝ることができた。
術後8日目 退院
術後初めて、眠剤なしで眠れた!!
やっぱり家は快適。熟睡とまではいかず、深夜まで寝付けず、朝も7時には起きて、短い睡眠時間だったが、睡眠の質が良かったのだと思う。
耳栓もしなくていいし、何も気にしなくていいしね!
痛みはもちろんあるが、腹帯の効果を感じた。
そう、昨日、腹の疾患のことを説明された時に、次の2週間後の診察までは、腹帯を巻いて、日常を過ごすように言われたのだ。
腹帯は、前回の検査入院時、審査腹腔鏡の手術のあともつけていたので、使い勝手はわかる。というより、今回も、術後つけるべきで、つけていれば、この疾患もまのがれていたのでは…
と少し思う部分もあったが、とにかく、腹帯を巻くことで、腹の筋肉などが安定されるのか、痛みも和らいだ気がした。
実は、前回入院時につけていた腹帯は処分してしまったのか、見つけることができず、ゴルフの練習のしすぎで、あばらを疲労骨折した際に使用していた、コルセットを今回は使っているw
割といい値段もしたもので、しっかり安定されて、非常にいい!どんな経験も捨てたものじゃないことを強く実感しているw
朝起きて、末女にせがまれトランプをした。。。
保育園にも歩いて送り、そのまま、リハビリがてら近くの公園に散歩にも行った。その道のりで、4〜5軒隣のおばあちゃんに久しぶりに会い、立ち話に。
このおばさまは、近所でも噂の口軽夫人。とにかく聞いたことは人にすぐに言う。
気さくで、悪い感じの人でもないが、嫁は苦手なタイプで敬遠しているのは知っていた。
僕の病気のことは、近所の人たちは基本的に知らない。ごく身近なご近所内では、
ダントツで若い家族で、まさか、死ぬかもなんて話せないし、話す必要も感じなかった。
でも、週に一度帰ってくるような単身赴任的な旦那(僕)が、この1年、毎日家にいることは、もしかしたら、噂にはなっていたのかもしれない。
とにかく、久しぶりに、そのおばさまと話した。
少し迷ったが、ガンのこと・手術、余命宣告されたことも話しした。もちろん、びっくりされていたし、これで、近所に知れ渡るのは確定したが、そんなことよりも
その後、公園内を散歩しながら、強く感じた感覚がある。
それは、話せたことが物語っている自分の中の気持ちの変化についてだ。
僕は病気のことは基本的に隠して来なかった。
お客さんにも平気で話していたし、余命の話も臆することなく、普通の温度で話すので、よく驚かれた。
ただ、それは、話すべき人や、僕に関心を持っている人や、興味を持って聞かれた場合のこと。
そうでない人にわざわざ話すことはこれまでなかったのに、今日は話した。
死ぬ未来ではなく、生きる未来が見えている証拠だと自分の中で解釈した。
気持ち的にも、体的にも大きく回復に向かっていることを再確認できた散歩だった。が、帰ってきて少し疲れたのか横になった。
明日退院なので、今晩は病院で寝てもいいかと思っていたが、昨日の睡眠の質を考えると、今日も外泊許可を取って、家で寝ようと決めた。
午後から、栄養士との初めての面談のため、病院には行かなければならなかったので、行ってまず、外泊許可の申請に行くと、そのまま退院の流れでいいと聞かされた。
外泊退院というもので、ベッドは一晩確保したままで、何もなければ、病院には戻らず、退院していいという流れらしい。
ということで、術後8日目にして、急遽、無事退院することになった。
栄養士との話は知っていることも多かったが、改めて、胃がないことの自覚を持たされることになった。
何より、嫁が真剣に話を聞いて、質問も投げかけ、これからの食生活を考えてくれていることが嬉しかったし、改めて感謝した時間だった。
栄養士さんは、術後、順調に食事もでき、体重も減っていないことに、
非常に驚いていたが、僕も嫁もその事実には驚いているし、大きな希望になっている。
お互い無理しすぎることなく、力を抜けるところは抜いて、これから過ごしていこうと、帰りの車で話した。
まとめ
こうして、入院生活を終えたが、術後からこの日まで、いつかまとめて記載しようと思い、携帯にメモしたものを思い出し、書いてきた。
毎日の様子は、ひとまずここで終わるが、これからも経過については記して行くつもりだ。
こんな私のことに興味を持って読んでいただけたこと、心から感謝いたします。ありがとうございます。
また、同病で不安を抱える方、そのサポートをされる方の支えに少しでもなれればと思っております!
生きる希望を持っていれば、乗り越えることができる。と信じています。
僕の闘病生活もこれからが本番。共に歩んでいきましょう!
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