[胃全摘]術後の記録 術後3日目〜5日目


2019.1.23 僕は腹腔鏡による「胃全摘手術」を受けました。
手術当日〜術後2日目までの記録はこちらにまとめました。

今回はその後の様子を書いていきます。
当時を思い出して書いた部分や、術後すぐから、記録として携帯にメモしたこと参考に記していこうと思います。
同病で戦う方や、これから手術される方。その方をサポートする方。のお役に少しでも立てれば嬉しいです。

術後3日目

夜中何度も起きた。
もちろん、寝る前に眠剤は飲んだが、昨夜みたいに熟睡できることができず…

点滴で水分摂取も多いため、排尿が多い…
夜中、何度もトイレに行く羽目に。尿道の管を抜いたことを若干後悔した…

傷口の痛みはましになったのか、歩きやすくなった気はする。が…
背中の痛みは強くなった気がした。

どの体制になっても、背痛は治らない。もがくほどの痛さではないが、痛み止めの点滴が6時間周期なので、時間が来ればすぐに点滴をしてもらうスタイルになっていた。

朝になり、左肩の痛みが気になるので、
もしかしたかこれが原因??!と思っていた、点滴の腕を変えてもらった。

1年にわたって抗がん剤を点滴してきた腕、血管も、痛みやすく、腫れやすくもなっているので、そのことから考えても、点滴の腕を変えるのは良かったと思う。利き腕に変えたので、少々動きにくくなったが、気持ちは切り替えられたと思う。

結果論だが、左肩の痛みの原因ではなかったが、不思議なもので、点滴を変えた直後は、左肩の痛みも和らいだ気がしていた。

もう一つの悩みで、不安材料だったのが、微熱が続いていたこと。術後からずっと37度台の微熱が続いていた。

寝不足もあったのか、少し気分も悪い状態だったので、朝ごはんは少量にした。
と言っても、食べるのは出した量の2割くらいにしてくださいね。と言われていたので、結局その程度は食べた。午前中はそのままベッドに横たわり寝ていた。

昼食から、3分粥になった。少し寝てスッキリしたので、しっかり食べれたと思う。
食べてすぐに横になると逆流してきそうな感覚がした。

ベッドに座り、昨日から見始めた「ウォーキングテッド」を観続けたw

もちろんその間も背痛は治ることはないので、体制は試行錯誤していた。
痛み止めを打っても、効いているか微妙。若干、ましにはなっているのかな。

今日は、嫁も面会に来ない。土曜日なので、子供達と来ようか。とも話したが、明日にすることになった。

暇だし、ずっと病室にいるのも滅入るので、自主的にリハビリがてら、廊下を歩き回った。点滴をガラガラ引きずり、腰も曲がり、ヨチヨチ歩き。
まさにリアルウォーキングテッドだったw

ソンビのように廊下を何度も往復した。気持ちの問題なのか、スッキリして、痛みも少し和らいだ気がした。

デイルームと呼ばれる談話室みたいなところに腰をかけ、間食用にでた“ビスコ”を食べながら、子供たちとテレビ電話をした!
明日会える思いを膨らませ、病室に帰りゆっくり過ごした。

術後4日目

連日通り、眠剤を飲んで寝たが、熟睡はできなかった…

左肩、鎖骨の上の痛みで何度も起きた。原因は不明だ。痛みは常にではないが、
体勢を変えたり、動かしたりすると、針で刺されたような痛みが走る。

寝不足のせいか、朝から頭痛がひどく、スッキリしない。
ちなみに微熱もずっと続いたままだ。

それでも食欲は落ちていないw
2〜3割くらいで抑えるように先生から言われているが、5割食べてしまった。もちろん、病院側の都合だし、そこまではできないのは承知だが、食べていい量、食べるべき量をはじめから出してくれよーって毎回思う…

食後は、横になると食べ物が逆流するらしい。胃の入口と出口に、それを防ぐベン、蓋みたいなものがついてるが、僕は胃そのものがないので、逆流を防げない。
そこまで完全に経験していないが、感覚と理屈で、理解しているつもりだ。
そのため、食後はなるべく、歩くように心掛けた。

150m〜200mくらいある病室前の廊下を2往復。

食後の激しい運動はタブーだが、それくらいの運動とも呼べない体の動きは
きっと消化にもいいと思えるくらい、食後の散歩は体をスッキリさせてくれた。ただ、ベッドに戻っても、背中、腰、肩の痛みが止むこともなく、寝れないので、映画鑑賞に明け暮れた。

今日、右わき腹に刺さっているドレーン(管)を抜くことは朝一番に看護師から聞かされていて、すごく期待していたし、待ち焦がれた。
もしかしたら、原因不明の肩の痛みも治るような気がしていたし、何より、抜くことで、動きやすくなることは明らか。まだか、まだか。と待っていたが、
まさか、昼食中とは!??
食事中?!
ま、先生も忙しい合間をぬって来てくれたのだろう。

抜くときは全然痛くはなかった。
めちゃめちゃスッキリした!

背中の痛みも和らいだ気がするし、今まで息が5割くらいしか吸えなかったのが、
8割くらい吸えるようになった。

言ってもまだ、食事中…w食事を終え、もう一度大きく深呼吸した。

窓の外を見ながら、何度も深呼吸。
何か峠を越えたような気がして、涙が溢れそうになった。
このとき、やっと手術を無事に終えたと思えた瞬間だった。

そして、タイミングばっちりだが、そんな気分の中、今日は子供達が病院に来る!!!!

ちょうどおやつの時間なので、みんなで院内レストランでゆっくりしようと
決めていたが、日曜なので休みだった…
泣く泣くコンビニでゼリーやプリンを買って、談話室でみんなで食べた。
ありきたりな表現だが、幸せなひとときだった。

インフルエンザも流行中の今、子供達を病院に長居させることも懸念した
ので、1時間ちょっとで帰らせた。寂しかったが、早く良くなって退院する意欲を
十分に持たせてくれた。

少し、興奮しすぎたのか、子供達が帰った後、熱が上がってしまった。
どうやら、ドレーンを抜いたことも影響しているみたいだ。

夕食は、術後初めての魚。煮魚。魚より肉派な僕だが、肉くらいうまかった !

今まで、点滴だった痛み止めも、飲み薬タイプに変わり、冷やし枕で熱も下げた。

この冷やし枕は、入院中すごく役立った。
頭も背中も冷やすだけで痛みは和らいだからだ。

もう一つこの日初めてだったのが、栄養剤のエンシュア・リキッド。
食後にチマチマ飲んだ。術後はじめてというだけで、入院前、試しに飲んだことはある。

後に、友人の看護師に聞いたが、味が嫌いな人がほとんどらしい。
たしかにドロドロしているし、そのくせ甘ったるいし、苦手な人は多いであろう。僕は、嫌いな味じゃない。そもそもプロテイン的な味や食感は嫌いじゃないし、コーヒー味をチョイスしているので、食後のコーヒーがわりにちょうどいいw

このエンシュアが飲めるか飲めないかで、体重の増減は変わるだろうと
言ってもいいくらい、カロリー補給を助けてくれているアイテムだろう!
嫌いじゃなくて本当に良かった!
ちなみにどうしても嫌いな方は、市販でもっと飲みやすいものはあるので、
値段は張るが、試してみるべきだと思う。

そして、この日、ウォーキング・テッド シーズン2を観終わった。ポケットWiFiの3日間使用制限がかかってしまった・・・
それくらい、ハマって観ていたw

術後5日目

朝から熱っぽく、体調はすぐれなかったので、痛み止めを出してもらった。

しかし、食欲はある!朝食に出た梅干しは、刺激物なので若干ビビりながらも、美味しく食べた。ほぼ完食!!
間食用のヨーグルトも食べたし、栄養剤のエンシュアもちょこちょこ飲んだ。

久しぶりにリアルタイムでブログも更新。午前中に、採血とレントゲンを撮った。レントゲンを撮影の時、待合室で点滴の機械のアラームが鳴った。
看護師なしで行っていたので、止め方がわからず戸惑った。
扱い方をちゃんと聞いておくべきだったと少し後悔した。

今日の夕方で、点滴も外せると聞いていた。
これでやっと全ての管から解放されると思うと嬉しくてたまらなかった。

朝の調子の悪さも、こうして過ごしていくうちに徐々に忘れたのか、調子も戻ってきた。

15時に最後の点滴が終わるとのことだったが、13時頃に、点滴の針先から液が漏れ始めていることに気付いた。

針先はもちろん、ガーゼ?テープ?的なものを貼ってはいるのだが、それにも染み渡り、点滴が漏れてしまっている。
ナースコールを押し、看護師に診てもらったが、痛さはないので、少し針を動かして、ガーゼを張り替えてもらい、点滴の流れが止まっていないことを確認後、
後2時間ほどなので、このまま過ごすことに。

しかし、その後も液が漏れはじめ、コチラから、抜いてもらうように懇願して、
先生の許可が下りたと同時に抜いてもらった。
予定よりも2時間早く、点滴が外れ、全ての管から解放された♪♪

まず、したかったことは、シャワー!
6日ぶりにシャワーを浴びれる!まだ早い時間で、シャワー室の予約も入ってなかったので、すぐに入れることになった。

自由に動ける喜びを感じながら、入浴の準備をして、シャワー室へ。

服を脱いで、鏡の前に立った。その時、左腹の腫れに気付く。

明らかに腫れている…表面が腫れているというより、内側が腫れて、肉が垂れ下がってしまっているかんじ。
すぐに写メを撮って、嫁にも送ったが、見てすぐにわかるレベルの腫れ。
触ってみたら痛みがあるし、熱を持っているかんじだった。

術後の腫れなのか、食べ物が腸に詰まっているのか。

不安に思ったが、シャワーを気持ちよく浴びることに、気持ちを切り替えた。
気持ちよかった。蘇った。
スッキリはしたものの、気付いてしまったせいなのか、左腹の痛みが大きくなっていく。
看護師にも相談したが、内出血している痕もあるので、先生に報告して、診てもらうことになった。押すともちろん痛いし、歩くと響く。歩けないほどではないが、なかなかの痛みだった。

先生の判断は、とりあえず経過観察しようと。
というのも、午前中、レントゲンも撮って確認したけれど、悪い部分は見つからないと。

ひとまず安心はしたが、その痛みのせいで、腰痛もひどくなり、
食欲もなくなってしまった。ほとんど食べずに就寝することに。

体調の波がすごい。そこに気持ちがついていかないことに歯がゆさを感じながら眠りについた。

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◆癌サバイバー/新人ブロガー◆ 32歳でスキルス胃癌ステージ4・余命半年を宣告され絶望。 そこから奇跡の復活を成し遂げている最中です。3児のパパ。 闘病記だけでなく、お金のことや、仕事のことなど色々書いていきます! もっと詳しい自己紹介は名前をクリックしてね⇪