【伝説日記vol.78】負のイメージ


体育の時間

今朝も娘3人とランニング。

ランニングと言っても、実は僕は走っていない。
家から1kmほどのところに、ちょっとした広場があって、人もほとんどいない穴場スポットがある。

そこまで長女と次女はランニング。
部活も、習い事もない中、体を動かす機会としてこの2週間、月〜金までは毎日行なっている日課。

先週から、末女も「行きたい!」と言い出して、僕は末女を自転車に乗せて並走している。

広場についてすることは、縄跳びや、バトミントン。
最近、末女のお気に入りは、『探検』と『グリコ』

広場は階段に囲まれているのだが、その一つに、裏道のようなところがあり、そこには砂利が敷かれて、上空は木々に覆われていて、隠れた小道のようになっていて、娘はそこを通ることが楽しみの一つ。
そこを抜けて、階段をおりてから、“グリコ”をする。

“グリコ”は、全国共通の遊びなんやろか?

ジャンケンをして、グーで勝てば「グリコ」と言って、3段階段を登れる。
パーなら「パイナップル」チョキなら「チョコレート」

そうた
「ち・よ・こ・れ・い・と」って

今日はグリコじゃなかった。

と言うのも、グリコだけ、文字数が少ないことを不満に思った末女が急に提案してきた。

グーは、グリコじゃなくて・・・

グルコサミンな!!

 

そうた
ちょ、チョイス!!!

4人で『グルコサミン』をして帰ってきた。笑


帰りは、自転車に乗らずに、4人でとぼとぼ歩いて帰ってくる。

嫌なイメージ

僕もランニングこそしないものの、縄跳びを跳んだり、バトミントンをしたり、程よく体を動かしている。

再発時の少し前のように、無理に体を動かし過ぎることはまだ避けているので、本当にボチボチなかんじ。

帰りは、みんな火照った体をクールダウンするように、ゆっくり歩いて帰る。

長女と次女はずっと話している。
この自粛期間、なぜか二人はずっと仲がいい。学校があるときに比べて、喧嘩も一切なく、二人でゲームしたり、製作したり。

折り紙なんて、「女子だなー」って思う。

もっと女子を感じるのが、

とにかくずっと会話が続くこと。

広場からの帰り道も、ずっと喋っていて、会話が途切れることがない。
最近、危機感すら覚える。

食事中など、女子3人(嫁・長女・次女)の会話に入れない時がある。

何に盛り上がっているのか…
オチのない話になぜそこまで笑えるのか…
入れないと言うより、理解できないことに疎外感を感じることが増えてきた。。。

そんな僕を救ってくれるのが末女♡

まだその女子トークに入りきれないので、僕の逃げ場所になっている。笑

 

帰り道。
長女と次女の会話に入りきれない末女は、僕の手を握って、歌を歌って歩き出す。

今日も話に夢中になって、歩くスピードも遅くなったお姉ちゃん達を見捨てて、パパの元に走ってくる姫。

手を繋いで、二人で歌いながら歩く。。。

天気もよく、ポカポカ陽気で気持ちがいい。はず。

 

なぜか、嫌なイメージが僕を襲う。

 

ここ最近はあまり感じることのなかったイメージ。妄想。

 

歩いている道は、
ガン発覚後にもよく歩いたウォーキングロード。
泣きながら何度も歩いた道。
入院直前も、退院後、痛むお腹をかばいながらも歩いた道。

そのイメージも最近は子供たちと楽しく歩く、未来への明るい道に塗り替えられているはずだが、なぜか今日は、嫌なイメージが僕を襲った。

 

また、
泣きながら歩く日が
来るような気がする・・・

 

幸せを感じ過ぎたせいでそんなイメージが湧いてしまったのかもしれない。
明日から始まる久しぶりの抗がん剤治療のせいで、憂鬱になっているせいかもしれない。
昨日から続く、嫌な頭痛のせいなのかもしれない。

 

久しぶりにネガティブな想像が頭を巡った。

 

どうせ
また
悪化するんだろう・・・

 

嫌なイメージ。必死で消そうと消しゴムを探すけど、見当たらない。
末女の可愛い歌声が、その嫌なイメージをかき消してくれそうなものだが、逆効果。

この幸せが
続かないかもしれない。
今だけかもしれない・・・

 

こんな思いになった理由ははっきりとわからないがゆえに、
現実になりそうな気がして、また一層悪いイメージが膨れ上がる。

負のスパイラルに陥って、歌えなくなっている自分に気付いた。

 

どうにかポジティブに変換したい。

そう思いながらも、こうして文章を書いている今もなお、まだ“負”が勝っている。


うん。
昼食を挟んで、気持ちを整理して、切り替えてから締めくくりたいと思う。




なるようになる

結局はそうゆーことでしょ。

このまま、ガンが暴れることもなく、全て消滅してくれることを願うしかないけど、そうならない可能性の方が高いわけで。

てか、もう死んでたかも知らん状況やったわけで。。。

昨年末から考えたら、夢のような毎日を過ごせている。

毎日、家族と笑って過ごして、痛みもほぼない状態。
食事なんて、びっくりするくらいの量と質。

こうなることなんて、あの入院時、想像もできなかった。


そう考えると、今まだ想像していない、想像もできない未来が、
良くも悪くも待っているのかもしれない。


でも、結局、なってみないとわからない。

その日、その時、後悔がないように、
今をどう生きるか。
それに尽きる。

 

明日から再開する抗がん剤治療。
約3週間ぶり。
また副作用との戦い。

やるしかない。
うん、やるしかないやん!!

 

若干、無理くり取り戻した感はあるけど、
どうにかプラスのイメージをなるべく膨らませて、
明日からの治療に励みたいと思います!!

そうた
なるようになる

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◆癌サバイバー/新人ブロガー◆ 32歳でスキルス胃癌ステージ4・余命半年を宣告され絶望。 そこから奇跡の復活を成し遂げている最中です。3児のパパ。 闘病記だけでなく、お金のことや、仕事のことなど色々書いていきます! もっと詳しい自己紹介は名前をクリックしてね⇪