[胃全摘]術後100日を迎えて ②食事まとめ 


胃がなくなって100日が経ちました。

30代半ばで胃がなくなるなんて…
数年前には想像もしていませんでした。

想像といえば・・・
5ヶ月前。昨年の年末。
審査腹腔鏡検査、病理検査の結果、手術ができることになり、胃の全摘が現実的になった時から手術まで、
「胃全摘後の生活」をずっと想像していました。
本や、経験者の方のブログ等を読みあさりました。
経験したことのない世界、ほとんどの方が経験することのない世界を、少しでも「見えるモノ」にしたいために。

生きれることに対する期待はもちろん大きなモノでしたが、やはり、胃全摘後の生活、特に食生活に関しては恐怖しかなく、絶望を感じていたと言っても過言ではありません。
いずれ、時間をかけて、色々なものを食べれるようになることは理解できましたが、それまでの期間、数年なのか、数十年なのか…食べたいものを食べれない生活。。。

主治医の言葉にもビビらされていました。
「術後10kgは必ず痩せる。頑張って食べて体重を落とさないように・・・」

『食べること頑張る』人生を送るなんて・・・

そんなこんなで、胃なしの体になって100日。

想像してたより・・・

 

余裕♪♪

なにせ、退院直後に肉食ったくらいですから♡笑

もちろん、食べたいものを好きなだけ食べれない辛さ。あります。
あくまで、想像していたよりは、余裕!!というだけで。

今回はその辺りをまとめてみます。
術後100日の記録です。

 

術後すぐの食事

術後すぐは、もちろん病院食でしたが、

胃なし人生初の食事はコレ↑↑↑

固形物なしwwwでも、めちゃうまかったです!!!
[胃全摘]術後の記録 当日〜術後2日目

そして、7日目の一時退院した時の外食でコレ↓↓↓

流石に怒られましたね。。。笑

退院後の食事の記録はこちら↓↓↓
あくまで自分用に記録していただけで、見にくいのは悪しからずで。

約2週間で記録するのはやめましたw

振り返ってですが、ほんと嫁には感謝です。
栄養士、アドバイザーの話も参考に、本も買って、試行錯誤してくれました。
おかげで、大きかった不安も解消されて、退院後すぐに、食事を楽しむことができました。
体の回復だけでなく、心の回復にも繋がり、本当に感謝です。

ご覧の通り、術後すぐから割と色々な食材を食べれました。

病院の栄養士さんから、肉や、油物はもちろん、生魚、焼き魚の制限などはありましたが、なにぶんチャレンジャーなもので、一般的な制限解除期間よりは数倍も早く、色々試していきましたw
ま、恐る恐るですが。。。笑

 

食べたらダメなもの

ないです前述にある通り、もちろん術後すぐは色々な制限があります。
制限というより、食べない方がいいものとして理解しました。
なにせ、胃がなくなったわけですからね。

100日経った今ですが、食べたらダメなものはないです!

あくまで僕の見解です。もちろん、主治医にも制限されているものはないですし、
栄養士さんからアドバイスされる機会は、転院やなんやが重なって術後1ヶ月でなくなってしまったので、
直接的にアドバイスはされないですが、「もう、制限はない」と決めつけていますw

一緒に食事に行く友人たちにもびっくりされますが、基本的に何でも食べることはできます。
よく噛めばね!

胃がないので、食べ物を分解してくれない。食べ物をどろどろの状態にしないで、小腸に流れてしまうと、詰まるし、吸収も困難になる。逆にいえば、胃の役割を口ですればなんでも食べられる!

厳密いうと、胃が分泌する胃液には殺菌効果もあるのだが、その胃液すら胃とともになくなるので、ナマモノなどには気をつけるべきだが、基本的に、口でしっかり分解すれば、食べられないものはない。

 

食べるのを避けているもの

そう。食べられないものはないのだが、食べなくなったものは割とある。
食べなくなった原因に分けて、分類してみる。

 

・噛みきれない
 餅、ホルモン、チャンジャ、とり皮

・よく噛んで食べたら美味しくない
 麺類(ラーメン、うどん、パスタ)

・香辛料、刺激物
 キムチ、辛すぎるカレー

・炭酸飲料
 ビール、コーラ

こうやってまとめていて思いましたが、食べてないわけではないですwww

キムチなども少量なら食べますし、麺類も噛んで食べる覚悟を持った時は食べます。
たまに食べたくなった時は、カップ麺のミニサイズを食べますが、すぐにイヤになり、ギリギリ完食できる感じです。
餅は、そもそもそんなに好きではないのでチャレンジもしてないですが、アイスの雪見だいふくはよく食べますw
カレーも大丈夫ですが、大好きだった店のスパイシーなカレーは食べた後、少し胸焼けがしました。
焼肉屋に行けば必ず頼んでいたチャンジャですが、先日、チャレンジした結果…だめでした…噛みきれず…
汚い話ですが、ガムのようにしがんで出して食べました…汗

炭酸はずっと我慢していましたが、最近少し口にするようになりました。
たまに胸が痛くなる感じがあるので、ほどほどにしています。

ま、一番辛いと言うか、残念なのは、ラーメンですかね…
麺類って、あんなにも噛まずに食べていたんだと、本当に実感しました。
ほぼ飲んでいたのだと思います。
噛んで食べたら、全然美味しくない。
ま、それでも食べることができるだけでも十分ですよね!!

 

お酒

術後、3ヶ月ほど経ってから飲んでみました。主治医の言う通り、まわるのが早く、酔いやすくなった気はしますが、逆に酒が抜けるのも早くなった気がします。
完全に禁酒するつもりだったのですが、仕事復帰して、案の定、店に立っていると飲まずにはいられなかったです…汗
でも、晩の営業は週一なので、その程度なら大丈夫だと言い聞かせています。飲みすぎないように気をつけてはいます。

基本的に我慢はしすぎずに生活することを心がけていますが、いざお酒も解禁して思うことは、いい具合にストレスの発散にもなるので、うまく付き合っていこうと考えてます。まぁ、肯定化しているだけですがwww

 

食べやすいもの

100日の間、いっときのブームで食べ続けたものはたくさんありますが、継続してずっと食べやすいものは断トツでゼリーとヨーグルトです。
プリンやアイスも食べやすく、毎日2〜3個食べていましたが、少し飽きました。
ちなみに今のブームはこんにゃくゼリーを凍らしたモノです。毎日ひたすた食べていますw

毎日、食しているものといえば、術前から継続している『嫁の特製“にんじんジュース”』です。
コレはやめれません!一生飲み続けますw

パンがいい時と、米がいい時もムラがあります。
ちなみに米にはふりかけが必須です。よく噛むので味をつけないとしんどい。のと、昔みたいにおかずと一緒に食べることも咀嚼の兼ね合いで難しいので、ふりかけは必須です。が、このふりかけも飽きるんですよね…
術後すぐは、毎日「岩のり」でした。今はふりかけを常備。5種類は家に置いていますし、持ち歩いているバックにも入れていますw

あ、ヤクルトも毎日飲むようになりました。風呂上がりに2本!!店で2本!!
コーヒーが減った代わりに牛乳もよく飲むように。
お腹を冷やすことはよくないのですが、そこは今はあまり気にしていません。
ガンガン、冷たいものを飲んでいます…汗

と言うわけで、

まとめ差し入れは、「美味しいゼリー」「珍しいふりかけ」
手軽に買えるものなら「こんにゃくゼリー」「ヤクルト」でお願いします!と言う話でした…笑

 

外食

全然しています。必然的に肉より魚を好むようになりました。
今のところ、なんやかんや、刺身が一番食べやすいかな。
寿司も、シャリと一緒に食べるのは辛いので分けて食べます。

ゆっくりなら一般的な成人男性の量は食べれなくないですが、ペースが早いと4歳児の末女より食べれない感じです。実際に、コース料理で、ペースがゆっくりで、順番に料理が出てくれば、全て食べれます。

家で、最近、嫁に言われているのが、「ずっと食べてるよなーw」と…

確かに休薬中は、体重を増やしたのもあって、間食しまくり。しすぎて、「“間”食」なの?ってかんじで、常に食べ物を欲しています。一時期、それが、飴やハイチュー、ぷっちょ、だったのですが、便が緩くなる原因だと判断したので、極力避けるようになりました。
今もブログを書きながら、こんにゃくゼリー食べてます!!

 

サプリメント 補助食品

サプリメントで補給しているものは「」です。
胃切除後に起こる症状に、「鉄欠乏性貧血」と言うものがあります。
胃酸、ペプシンの分泌がなくなり、鉄の吸収率が低下します。
それを補うために、サプリメントを飲んでいます。食事だけで補うのも無理があるので。

ちなみに貧血の原因には鉄不足だけでなく、ビタミン12欠乏性もあります。この吸収には、胃から分泌される内因子が必要です。食事中のビタミン12とこの内因子が結合するのですが、胃がなくなったので、内因子は分泌されず、食事からビタミン12を摂取することは不可能となります。ので、サプリでもなく、薬で摂取しています。
ビタミン12は体内に蓄積されているので、すぐに無くなりはせず、3〜5年かけて枯渇するらしく、ゆくゆくは注射で摂取することにはなりそうです。

また、エネルギー補給のために栄養剤を飲んでいます。
エンシュアと呼ばれるもので、処方されるので割安なものです。

術後、体重を減らさないように2本/1日、飲んでいたのですが、最近は1本になっていました。
副作用の食欲不振により、体重も減ってきたので、このコースからはまた2本頑張っていこうと思います。

 

まとめ

最近、冗談でよく言います。
「痩せたかったら胃とったらええねん!」

もちろん冗談で、僕が言えば笑い話にもなるのですが、実際に全摘出までないかなくても、ダイエットのための胃切除は保険も適用される一つの手段になっているようです。

痩せるために切るなんて…

でも考えようによれば、それぐらいのモノなんですよ。ま、切除と全摘はまた意味合いが大きく違いますが、ま、あってもなくても大丈夫なモノなんですよ。胃なんて。・・・って思うようにしていますw

そう考えれば、冒頭にも言ったように、

そうた

余裕♡っす。

どんどん良くなっていく。
腸が胃の役割を補っていってくれる。
体が対応していってくれる。

本音を言うと、人の食べっぷりを見たり、TVの食レポを見たり…
昔のようにがっついて食べたいし、なぜこうなったのか悔しく思うこともあります。

でも、まだ100日。100日でこんなに対応できてるんだから。

そう、「今が底」と思えば、未来に期待を持って過ごせる。
今日よりも、明日。

余命を言われたあの頃にはなかなか持てなかった感覚を今は持てている幸せ。

うん、余裕っす!!!!笑

さ、もう一個こんにゃくゼリー食べようっとw

 

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◆癌サバイバー/新人ブロガー◆ 32歳でスキルス胃癌ステージ4・余命半年を宣告され絶望。 そこから奇跡の復活を成し遂げている最中です。3児のパパ。 闘病記だけでなく、お金のことや、仕事のことなど色々書いていきます! もっと詳しい自己紹介は名前をクリックしてね⇪