[胃全摘]術後100日を迎えて ③生活・仕事
胃全摘手術から100日経った節目に、病状と食事についてまとめてみました。
よかったらそちらもご覧ください。
今回は、100日間の過ごし方、術前との生活の変化、仕事復帰、今現在の1日の過ごし方などをまとめてみようと思います!
これまでのまとめにも書いてきましたが、術前は本当に不安だらけでした。
食事のことはもちろん、実際に胃全摘をされたことで、逆に命を短くされた方がいらっしゃることも聞いたことはあったので、術後の生活への不安は相当なものでした。
これから同じように、胃全摘を経験される方が持たれている不安が、僕の経験談によって少しでも解消されれば嬉しいですし、僕自身も記憶だけでは薄れていくので、記録として残したいと思います。
術後すぐの様子はこちらに簡単にまとめていますのでご覧ください。
約1ヶ月ほど、ブログ更新(アメブロ)もサボっていたので、思い出しながらも100日間の様子をまとめたいと思います!ま、主に今の状態を記す形になります。ただの記録ですw
術後1ヶ月間
基本的に家でゆったりしていました。仕事もせず、抗がん剤もやっていなかったので、副作用もなく、穏やかにゆったり休養していました。
が、そーゆうのあまり性に合わないので、ちょうど1ヶ月経ったのを境に、ひとり韓国旅行に行きましたw
主治医に相談した時には、「韓国?!食べれるものないよ?!!」と心配せれましたが、ま、一泊二日の小旅行だったので、何も問題なく楽しめました。
問題なく?!
カジノであんなに負けて、
問題なく楽しめた?!はぁ?!!
・・・・・
はい。楽しめました・・・汗www
韓国から帰国してすぐに、雪山にも行きました!
これは家族5人で♪♪まだ多少痛む傷口をかばいながらも滑りましたよw
しかも、末女を抱きながら。。。
運動についてはまた後述しようと思いますが、かなり順調な術後だった様子が伝わったでしょうか?!笑
術後1ヶ月→2ヶ月
1ヶ月を境に、抗がん剤がはじまりました。
これが予定違い。これまでのまとめにも散々書いてきましたが、抗がん剤の副作用が予想外で、1ヶ月間順調に過ごしてきたため、急激にブレーキがかかった気で、焦りを感じたのが本音です。
予定していた仕事復帰も数週間、先送りにすることになりました。
今思うと、副作用による体のしんどさ以上に、気持ちが空回りしていたように思います。
ただ、その時期に長女の小学校の卒業式などもあり、家族の存在が、そんな気持ちの焦りも打ち消してくれて、穏やかな生活を作り出してくれたと思います。
仕事復帰
手術が1/23。仕事復帰が3/11。結局、復帰までに約2ヶ月ほどかかりました。
前述したように、抗がん剤の副作用がなければ、1ヶ月以内に復帰はできたと思います。
なにせ、海外旅行、ボード旅行に行ってるくらいですからねw
復帰した翌日の僕のツイートです↓↓↓
汗かいて働いて。
多くの人と話して。
励まし、喜びの言葉をいただき。
笑って元気をたくさんもらう。気分が上がる!
やっぱり、働けることを優先して治療を決めたいな。
なにより、そんな仕事に身を置けていること、2ヶ月も勝手して休んだのに、来てくれるお客さんにほんと感謝。
— そうた/癌サバイバー (@igan2017) 2019年3月12日
ここから少し、仕事に対する思い、書いてもいいですか?
仕事に対する考え方の変化
今、仕事が楽しいです!!
これは、術後の変化というより、病気・ガンになってからの気持ちの変化かな?
いや、この1年半で、2段階の変化を感じたと思います。
僕は自営業で、飲食店を経営しています。ガン発覚当初、1日14時間ほど働いていました。
朝昼5時間、3時間の休憩後、夜8〜9時間。
毎日、お酒もかなり飲んでいました。今思うと、たとえはよくないのは承知ですが、一種の覚せい剤のような役割のように、酔うことでテンションをあげて、毎日を乗り切っていたと言っても過言ではないかと…
正直、働きすぎていました。余裕がなかったです。
そんな中、ガン宣告。そして長くは生きれないと告げられ・・・
そこでまず1つ目の変化が生まれます。
いや、正確にいうと、仕事に対する思いが変化したというより、働くという概念がなくなったのかもしれません。
そのうち死ぬのですから・・・
決して投げやりになった訳ではないですが、無理して働くという概念はなく、趣味の延長線上で働いていました。
仕事とは思っていなかったのかもしれません。
もちろん、その時期はその時期で楽しく働いていました!
多くの方が励ましに来てくれましたし、働くことでマイナスな気持ちも紛らわせることもできました。
体がしんどい時も、体を動かすことで逆に気分もスッキリしました。
そして、ガンの消滅。生きれる未来を想像できる状況になりました。
手術を経験し、健康のありがたみを強く実感しました。
生きるために、家族を支えるために、働くことを避けることはできない。仕事を趣味の延長線上に考えることはできない状況になりました。
そんな今、仕事が楽しいです!
今まで仕事が楽しくなかった訳ではないです。
ただ、今まで感じた楽しさとは違う味の楽しさを今は感じています。
「働かなければいけない」と義務感で動いていた気持ちが、大きく変化したのだと思います。
その要因は、やはり、「働けることに対する感謝」から来るものかと。
生きていることが当たり前じゃないと心から思えたことは僕にとって大きな財産になったみたいです。
楽しく思えている要因は他にもあります。
やっぱり「余裕」ですよね。
今の労働時間は5時間ほど。発病前のわずか1/3です。
もちろん、この物理的な余裕は大きなモノです。ハンドルでいう「遊び」がない状態で過ごしていたのだと本当に思います。今はあの頃のようにガチガチに縛られることなく、のびのびと働けています。
もちろん、ずっとこの状況でいけるのか・・・
それは難しいと思います…
「余裕」が「収入」を生み出す訳ではないですから。。。
ただ、それを100%断言できないかもしれません。余裕と収入の関係性を完全否定できないと思う部分があります。
余裕が生まれたことが売り上げ増に繋がっていると思えています!
おもしろいことに、実際にあの頃に比べて、倍増しています。
お昼の営業だけでも生計が立てれそうな勢いです♪♪
あの頃の自分には発想にもない大きな成果です。
余裕を持つことって本当に大切だと実感!!
余裕が生み出す効果・メカニズムは全ての業種で通用するかはわかりませんが、少なくとも僕が身を置く飲食業界では実証しました!笑
笑顔も増えます!積極的思考になります!全てが、自分を取り巻く雰囲気全てが“陽”になります。
“陽”には人が集まります。賑やかになるのです!!
もう一つ、楽しく思えている要因が。
僕の場合、嫁にほんと感謝なんですが、今一緒に働いてくれています。
それにより生まれた感覚なんですが、「分かち合うこと」です。
昔の自分、あの頃の自分は、自分一人で背負っていたものが大きかった。過剰評価しているつもりはないのですが、正直、結構しんどかったんです。当時は、良いことも悪いことも自分で抱えていたのかもしれません。
今は、毎日毎日、目標売り上げを達成できたこともできなかったことも、分かち合えています。
分かち合うことで、マイナス要素がもたらすストレスは半減。プラス要素は倍以上になる。
学生時代、部活動などで心得たはずのこの感覚を忘れていたようです。
思い出しました!思い出させてくれました!
気がつけば、思わず長々と書いてしまいましたが、
「健康」「余裕」「分かち合い」で仕事が楽しい毎日を過ごせています。
病気が気づかせてくれたんですねw
運動
今、悩んでいるというか、決めかねていることがあります。
ジムに通うか通わまいか・・・
術前、ジムに通っていたのですが、手術・入院でしばらくいけないので休会しています。
約半年、ジムに行かず、ウォーキングの習慣もなくなり、運動不足は否めません。
当時のブログにも書いた記憶がありますが、第二の心臓と呼ばれているふくらはぎを鍛えることは大事だと思っていますし、これは独自の健康理論ですが、サウナで汗を流した後の水風呂は体を強くすると思っています。
ま、ガンに冷えは大敵なんですけど…汗
でも、術前、実践していたので、ガン消滅の結果が、まぁ悪くはない行動だと証明してくれているかと…w
運動、サウナ、水風呂の流れは、普通にランニングして、家のシャワーでは補えないので、すぐにでもジムに通いたい気持ちはあるのですが、ここでその意志を邪魔するのが、抗がん剤です・・・副作用です。
今のところ、1ヶ月のうち、3週間は副作用が出ているので、ジムに行くのも勿体無いし、そもそも、運動も避けてしまっています。
そのせいで、筋力も落ちたので、体重も減り、見た目も細くなったと思います。
術前の抗がん剤時に多少あった副作用や、若干の体調不良の時も、ジムに行ってスッキリしていたので、せめてその程度まで、副作用が落ち着いてくれることを期待しています。
ゴルフも打ちっ放しは術後2ヶ月目から行くようになりましたが、これも副作用のせいで以前ほど通っていません。
今週ラウンドしますが、体力が持つか若干心配です。
とにかく、副作用のせいで運動不足です。
結局全てそこです。副作用よ。そろそろ落ち着いてくれ!!!!
まとめ
規則正しい生活を・・・送りたいですが、まだ完全ではないです。
食事面、運動面においてもやはり抗がん剤の副作用がネックなんです。
仕事は楽しくできていますが、もちろん副作用で辛い時はあります。
優先すべきものが何なのか。
悩む日も少なくはなかったこの100日。
その中で、抗がん剤をやめようか。という考えは徐々に減っています。
それも、徐々に副作用に対応できてきているからです。
そもそも術前、TS-1の副作用に悩まされることはなかったことを考えると、体さえ対応してくれれば・・・
胃がないぶん、腸が頑張ってくれれば・・・
きっと副作用も軽減してくれるはずなんです。
主治医にも言われました。
「全て、からだ(健康)あってのことだからね」
再発率もすごくすごく高いガン。腹膜播種。
やっぱり、できる対策はすべきだと思う。でも、ドセタキセルは今のところ、選択肢にもないかな。
髪の毛も抜けるし、新たな副作用、ビビってしまうかな・・・涙
まずはTS-1の継続。
術後100日を機にまとめてわかったこと。
『病状』『食事』『仕事』『生活』『運動』
全てにおいて副作用がネックになっています。
その副作用とうまく付き合って行くことが今後、最大の課題です。
しつこいですが、辞める選択肢でなく、付き合っていく選択を持てたことが、この100日の成果だったと思います!!
ま、急にイヤになって、抗がん剤ゴミ箱に投げ捨ててるかもやけどねw
ま、それも俺の人生www
余裕を持って、
人生楽しんで生きていこーーー笑
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