【伝説日記vol.123】腹腔内投与⑦と結婚記念日

2月 15, 2021 / 【第3章】再発〜今, 伝説日記

腹腔内投与⑦
痔瘻・肛門周囲膿瘍
結婚１５周年
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腹腔内投与⑦

７回目投薬中です。
前回の投与から２週間。
最近、食べすぎたせいか、この時期にはめずらしく吐き気が強く、下痢もおさまりません。
この２日間、体調が思わしくありません。

そのタイミングでの腹腔内投与は心配ですが、血液検査も正常で、何の問題もなく投与がはじまりました。
診察も２〜３分で終了。聞きたいこと一つだけ聞いて、それで終わり。

今日入れて、あと５回！！

そうた

早く終わりたい！！

終わったらもちろん、恐怖の大手術が待っているけど、
もう抗がん剤疲れた！！
下痢、疲れた！！

そうた

あ、そういえば今思い出した。

先生に聞きたいこと、忘れてた・・・

下痢で思い出したけど、『痔瘻』について聞きたかったんやった・・・

痔瘻・肛門周囲膿瘍

先週、肛門の周辺が痛くなりました。
８月に肛門周囲膿瘍になり、切開した部分です。
当時ほどの痛みはなかったのですが、あの時もはじめは軽い痛みで、２、３日後にひどくなったので、怖くなってすぐに病院に行きました。

やはり膿が溜まりかけでしたが、切開するほどでもなく、抗生物質だけ出してもらいました。
下痢が原因です。
かといって、下痢を抑える方法はありません。
肛門周囲膿瘍は痔瘻(じろう)の一歩手前で、痔瘻になると手術をしないと完治はありません。
痔瘻とは、肛門のまわりに穴ができて、膿がたまる病気。
肛門周囲膿瘍を繰り返すと痔瘻です。

「痔瘻と判断される回数は？手術のタイミングは？」と先生に聞きました。
この「先生」とは、もちろんガンの主治医ではなく、近所の肛門科があるクリニックの先生。

「人それぞれで、手術は患者さんの希望に沿った形が多いです。
　ひどい場合は、こちらから手術をすすめます。」

僕は、５月に大手術を控えていて、重なったりすることも恐れているし、
そもそも下痢が改善しないことは承知の上なので、先に痔瘻の手術をすべきなのかも。と勝手に考えている。
だから、ガンの主治医に相談しようと思っていたのに、忘れていた！！

そうた

ま、今症状はおさまっているので次回聞きます。

肛門科のクリニックの先生は僕のガンの進行に興味を持ったみたいで、色々聞いてきた。
あとで尋ねると、どうやら、もともと消化器外科にいたみたいで、この年齢での『スキルス胃がん』ということで、気になったらしい。

これまでの経緯を話して、今の治療、今後の手術の話をすると、
「聞いたことがない治療法ですね・・・」とのこと。

やはり、腹膜切除は、一般的ではない治療法であることを再認識した。

同世代くらいかな？？
「がんばってください！！」と力強く励まされた。

やっぱり、医者も人間なんだな。とふと感じた瞬間だった。

結婚１５周年

昨日は入籍して１５周年の結婚記念日。

去年は二人きりでディナーしたけど、
今年は家族みんなで美味しいものを・・・と思っていのだが・・・
体調があまりよくなかったので、結局おうちごはん。

申し訳なかったけど、花もケーキも喜んでくれたし、
ゆっくり過ごせたのでよかったことにしよう。

毎年、当たり前のように訪れていた記念日も、
病気になってからは、特別感が一層増して、感謝の気持ちも強く抱くようになった。
その思いを感じるたびに、「やっぱり人って勝手だな」って。

病気にならなくても、
いや、記念日じゃなくても、
感謝の気持ちを持つべきだし、
日頃から伝えるべきものなんだ。って。

ありがとう

実は、昨年末の緩和ケア宣告後、
退院してから、お風呂で湯船に浸かるたびに
独り言のようにつぶやくようになった。

「ありがとう」

気持ちが落ち着く。

もちろん、伝えれるなら毎日伝えた方がいいとは思うけど、
人に対してだけじゃなくて、こうして「お風呂にはいれること」
「1日健康にすごせたこと」「生きていること」そのすべてに感謝。

心に思うだけでなく、声に出すことで体に響き渡る。

ありきたりな表現かもしれないが、
本当に魔法の言葉なのかもしれない。

　　◆ ◆ ◆

１５年間、こんな勝手な男に付いてきてくれて、
支えてくれて、見守ってくれて、

本当にありがとう

そうた

これからもずっとよろしくね

さぁ、
今週も耐えますか！！

では、また来週！！
今日も最後まで読んでくれてありがとう♪♪

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そうたのエンディングnote

「note」というサイトを利用して、有料のブログを書きはじめました。
noteには、Twitterに似た、つぶやきシステムもあったりするので、これまで以上に、気軽に気持ちを表現する場として活用したいと思います。
また、逆に、重い内容や、より深い心の心情。プライベートな部分なども載せることになると思います。

このタイミングで、有料にする理由について、ここでは多くは語らないつもりですが、ひとつ言えることは、お金をかけて読んでくださる方が、一人でもいらっしゃる以上、その事実をしっかりと受け止め、責任を持って、表現していこうと思っています。していきます！！

もちろん、これまで通り、当ブログも、たまのTwitterも投稿することに変わりはないので、ご安心いただきたいですが、
「note」は毎日投稿を目標としています！
決して、「無理してがんばる」という思いではなく、新たな僕の表現の場として、闘病生活、そして奇跡を起こすべく、これからの道を歩むにあたり、うまく活用していきたいと考えます。

どうぞよろしくお願い致します！！
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【報告】昨年末から掲載をはじめ、約１年間、コンスタントに収益があり、治療費の足しにさせていただいております。

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